公開日 2018年09月13日
更新日 2018年09月27日
現在、例年と比較し、関東地方で風しんの患者数が急増しています。今後も徐々に拡大する可能性があります。
1.風しんとは?
風しんウイルスによって引き起こされる急性の発疹性感染症です。風しんウイルスの主な感染経路は飛沫感染です。
2.風疹の潜伏期間
感染してから症状が発現するまで2~3週間です。春から初夏にかけて多く見られます。
3.風しんの症状
発しんは顔から出現し、その後首や体に広がり、通常3日以内に消えます。
発熱は発疹とほぼ同時に見られ、2~3日ほどで下がりますが、場合によっては5日以上続く場合もあります。
また、耳の後ろや後頭部、首にあるリンパ節が腫れるのも特徴の一つです。
4.風しんの治療
根治療法はないため、症状を抑える対症療法を行います。
風しんが疑われる症状が現れた場合は、受診をする前に必ずかかりつけ医に電話で症状を伝え、指示に従い医療受診しましょう。
5.風しんの予防
予防接種が最も有効な手段です。
公費で受けられる定期予防接種の対象は、第1期(1歳)、第2期(年長相当のお子さん)となっています。対象となっている方は、早めの接種をお勧めします。
また、上記以外の方については、有料で予防接種をすることができます。希望される方は、医療機関にお問い合わせください。
6.妊婦さんとそのご家族の方へ
妊娠20週頃までの妊婦さんが風しんに感染すると、胎児も風しんウイルスに感染し、先天性風しん症候群に罹る可能性があります。
妊婦さんは予防接種が受けられないため、人ごみを避けたり、周りのご家族が予防する必要があります。妊婦さんへの感染を防ぐために、予防接種をご検討下さい。
7.風しんの抗体検査について
埼玉県では、妊娠を希望される女性やその配偶者、低抗体価の妊娠さんの配偶者を対象に、委託医療機関で風しん抗体検査を無料で実施しています。詳しくは、埼玉県ホームページをご覧ください。
→風しん抗体検査(埼玉県HP)https://www.pref.saitama.lg.jp/a0701/fuusinn-kanzyazouka.html
→風しんについて(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/