「人権」ってなんだろう?

公開日 2016年08月18日

更新日 2016年08月19日

 人権とは、国籍・性別・出身・経歴等を問わず、地球上のあらゆる人々に普遍的に保障されている基本的な権利です。それは「人間が人間らしく幸せに生きていくための権利」です。決して難しいものではなく、誰にでも心で理解し、感じることのできるものです。

 私たちの身のまわりには、同和問題をはじめ、女性・子ども・高齢者・障がい者・外国人などに対する、さまざまな人権課題が存在します。

 日本社会の国際化、情報化、高齢化、少子化が進展するなかで、人権を擁護していくことはますます重要になってきています。


さまざまな人権課題

(1) 女性の人権

 人々の意識や行動、社会の習慣や慣行の中には、女性に対する偏見や差別、男女の役割に対する固定的な考え方(※1)に基づくものが今でも存在し、職場での差別的な処遇等の問題も多く残されています。また、女性に対する暴力やストーカー行為なども深刻な問題となっています。「男女共同参画社会(※2)」を実現するため、女性と男性が互いにその人権を尊重するとともに、責任も分かち合いながら、性別にとらわれず、個人として尊重されることが必要です。
 ※1 「男性は仕事、女性は家庭」等、性別を理由として役割を固定的に分ける考え方
 ※2 男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保
    され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべ
    き社会(男女共同参画社会基本法第2条)

(2) 子どもの人権

 少子化や核家族化の進行、家庭の養育機能の低下、価値観の多様化等、子どもたちを取り巻く社会環境は変化し続け、子どもをめぐる問題も複雑化しています。このため、家庭では児童虐待等の問題、学校ではいじめ、不登校、体罰等の問題、地域社会では有害図書やインターネット上の不適切サイト、覚醒剤等薬物乱用などの問題が起きています。子どもが心身ともに健やかに成長できるような環境づくりを社会全体で支援していくことが大切です。

(3) 高齢者の人権

 高齢化が急速に進行している状況の中、高齢者に対する身体的・心理的虐待や介護放棄、また、悪質な訪問販売や財産奪取等の犯罪など財政面での権利侵害等が問題となっています。高齢者が健康を保ち、住み慣れた地域や家庭において生きがいを持ち安心して暮らしていくためには、高齢者の加齢に伴う様々な衰えを正しく理解し、高齢者を大切にする心を育てることが必要です。

(4) 障がいのある人の人権

 障がいのある人が社会の一員として活動に参画し、自立して生活を送ろうとするとき、物理的な障壁、制度的な障壁、文化・情報面の障壁、意識上の障壁等があります。また、障がいのある人たちは、ともすれば偏見や差別を受けやすい立場にあります。障がいについて正しく理解するとともに、障がいのある人の思いを心から受け止め、社会の中で共に歩む姿勢が必要です。

(5) 同和問題

 同和問題とは、日本社会の歴史的過程で形づくられた身分制度に由来するもので、我が国固有の人権問題です。不適切な身元調査や不公平な採用選考、偏見に基づく同和地区の問合せ等の事件が起こっています。この問題を解決するためには、私たち一人ひとりが同和問題を正しく理解し、差別を許さないという強い意識を持つことが大切です。

(6) 外国人の人権

 経済や社会の国際化に伴い、日本で生活する外国人が急増していますが、言語や習慣、文化、宗教等の違いからくる誤解や偏見などから、就労に際しての差別、入居・入店の拒否、差別発言等様々な問題が発生しています。日本人と外国人の双方が、それぞれの文化的・宗教的背景などを理解し共存していくことが重要です。外国人を日本人とともに社会を担っていくパートナーととらえ、人間として尊重し合える、国際化時代にふさわしい人権意識を育むことが大切です。

(7) HIV感染者・ハンセン病患者等の人権

 エイズウィルス(HIV)やハンセン病などの感染症に対する正しい知識と理解は、いまだ十分な状況とはいえず、これらの感染症にかかった患者や回復者などが、周囲の人々の誤った知識や偏見により、日常生活や職場などで差別やプライバシー侵害を受ける問題が起きています。周りの人が病気について正しく理解し、患者やその家族の人権に配慮し、支えていく必要があります。

(8) インターネットによる人権侵害

 インターネットや携帯電話等の普及により、情報の収集・発信やコミュニケーションにおける利便性が大きく向上し、生活が便利になった反面、情報発信の匿名性を悪用した個人に対する誹謗中傷や差別的な情報の掲示、プライバシー侵害等の人権に関わる問題が生じており、また、サイトを利用した犯罪に巻き込まれる事件も発生しています。インターネット等の利用者は、個人の名誉やプライバシーに関する正しい理解を深めるとともに、適正に利用することが必要です。

(9) 災害時における人権への配慮

 平成23年3月に発生した東日本大震災及び福島第一原子力発電所の事故は、多くの人々の暮らしを一変させ、理不尽な苦しみをもたらしました。避難所では、高齢者、障がいのある人、女性等に対する避難所生活での配慮が問題となりました。また、放射線被ばくについての風評に基づく差別的取扱などの人権問題が発生しています。災害時に、すべての人の人権が適切に守られるよう、私たち一人ひとりが人権への配慮について、関心を深め、正しい認識を持つことが必要です。

(10) その他の人権問題

 人権問題は、ほかにも数多く存在します。例えば「犯罪被害者やその家族」「アイヌの人々」「性同一性障がい」「刑を終えて出所した人」などに対する偏見や差別があります。人権は、社会変化等に伴い、多様な広がりを持つことから、新たな動きにも目を向け、あらゆる人の人権に配慮していくことが必要であり、多様性を認め合い、偏見や差別をなくすことが大切です。


外部リンク

 ・法務省 人権擁護局「啓発活動」のページ(外部サイト)
 ・埼玉県 人権推進課「さまざまな人権」のページ(外部サイト)

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