公開日 2023年09月27日
更新日 2025年06月27日
最近のムジナモ自生地の様子
宝蔵寺沼ムジナモ自生地では、夏先の草刈りが終わりました。自生地内では、水路への日照の確保や水路が草で埋まるスピードの抑制などの理由で、定期的な草刈りを実施しており、近年は年2回実施しています。
ムジナモは5月以降、寄生虫のセンチュウによる被害が拡大し、株数は減少しています。センチュウはムジナモの成長点を痛め、その生育を阻害します。4月には推定値で28万株超まで増えていましたが、6月22日時点では約14万株まで減ってしまいました。ただ、今後、気温が上がり水路の水の温度も上昇すると、センチュウの活動が抑えられるので、盛夏にかけて、ムジナモの株数は増えると見込まれています。ムジナモが密集する状態だと、センチュウが感染しやすいため、増えすぎるのも問題のようです。
6月15日には、埼玉大学での野生復帰記念講演会(5月31日)にあわせて、特別見学会を開催しました。朝方まで雨が降る天候でしたが、77名の参加があり、盛況のもと開催できました。市外から参加される方が多く、ムジナモへの関心が広まっていることを実感しました。7~8月には例年開催している見学会を開催します。詳細は見学会ページをご覧ください。
草刈りを終えたムジナモ自生地(6月18日撮影)
ヒシなどの他の水生植物と一緒に繁茂するムジナモ(6月18日撮影)
見学会の様子(6月15日撮影)
過去の履歴(下にあるタイトルをクリックすると写真が見られます)
日本精工株式会社がムジナモ自生地の一部の草を刈りました(平成30年6月)