できることからはじめよう ゼロカーボンアクション30

公開日 2022年10月20日

更新日 2022年10月20日

地球温暖化とゼロカーボン(脱炭素)

 地球温暖化とは、主に人為的な活動に伴い排出される二酸化炭素などの温室効果ガスの増加により、地球表面の大気や海洋の平均温度が長期的に上昇する現象です。その影響は、単純な気温の上昇にとどまらず、わが国においてもゲリラ豪雨、台風等による被害、農作物や生態系において観測されています。地球温暖化問題は、予想される影響の大きさや深刻さから見て、人類の生存基盤に関わる安全保障の問題であり、最も重要な環境問題の一つとされています。
 各地で異常気象が発生する中、気候変動という地球規模の課題の解決に向けて、日本は、「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現」(2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすること)を目指しています。
 羽生市においても、令和4年4月22日に「羽生市気候非常事態宣言」を行い、ゼロカーボンシティを目指すことを表明しました。私たち一人ひとりが、気候変動の危機的状況を自らの問題として認識し、協働して脱炭素社会の実現を目指す必要があります。
 

脱炭素と私たちの暮らしの関係

 「私には関係ない」「個人でできる取り組みなんて意味ない」と思われている方。
 実は、日本の二酸化炭素排出量(消費ベース)の約6割は、衣食住を中心とする「ライフスタイル」に起因しています。
 つまり、私たち一人ひとりが、生活の中でちょっとした工夫をしながら、無駄をなくし、環境負荷の低い製品・サービスを選択することで、二酸化炭素削減に大きく貢献し、脱炭素社会の実現に大きな影響を与えることができるのです。
 

具体的にどうすれば良い? → 「日常生活の中で、ゼロカーボンアクション30」

 脱炭素社会を実現するためには、私たち一人ひとりのライフスタイルを転換する「行動(アクション)」が重要です。環境省は、私たちが日常生活に取り入れられる脱炭素行動を「ゼロカーボンアクション30」として紹介しています。

ゼロカーボンアクション30 環境省より
 「ゼロカーボンアクション30」は、普段のライフスタイルの中でどのような行動が脱炭素につながっているのか、そのヒントをわかりやすくまとめています。アクションの中には、環境に良いだけではなく、生活を快適にし、健康や家計の改善につながるものもあります。
 まずは、具体的にどんなアクションがあるのかご覧いただき、簡単に始められるアクションから取り組んでみませんか?
 

アクションリスト(8つの分類、30の項目)

気になる分類をクリック↓

1. エネルギーを節約・転換しよう!(エネルギー関係)アンカー
2.太陽光パネル付き・省エネ住宅に住もう!(住宅関係)
3. CO2の少ない交通手段を選ぼう!(移動関係)
4. 食ロスをなくそう!(食品関係)
5.サステナブルなファッションを!( 衣類、ファッション関係)
6.3R(リデュース・リユース・リサイクル)( ごみ関係)
7.CO2の少ない製品・サービス等を選ぼう!(買い物・投資関係)
8. 環境保全活動に積極的に参加しよう!(環境活動関係)


1. エネルギーを節約・転換しよう!(エネルギー関係)アンカーアンカーアンカー

アクション 暮らしのメリット
(1) 再エネ電気への切り替え
  • 契約電力はWEBやスマートフォンで切り替え可能
  • 再エネ電気を共同購入すると、単独で契約するよりも安く再エネ電気を使える場合がある
(2) クールビズ・ウォームビズ
 気候に合わせた服装、適切な室温設定
  • 気候に合わせた過ごしやすい服装で仕事の効率が向上
  • 健康、快適に(冷房による体温調整機能の低下防止等)
  • 夏のスーツのクリーニング代節約、光熱費の節約
(3) 節電
 不要なときはスイッチOFF
  • 電気代の節約
  • 火災等の事故予防
(4) 節水
  • 上下水道費の節約
(5) 省エネ家電の導入
 省エネ性能の高いエアコン・冷蔵庫・LED照明等の利用、買換え
  • 光熱費の節約
  • 健康、快適な住環境づくり(新しい家電は機能も向上)
(6) 宅配サービスをできるだけ一回で受け取る
 宅配ボックスや置き配、日時指定の活用等
  • 置き配や宅配ボックス等の活用で非接触での受取りが可能
(7) 消費エネルギーの見える化
 スマートメーターの導入
  • 実績を確認して、省エネを実感。光熱費の節約
  • 省エネを家族でゲーム感覚で楽しみながらできる

 

2.太陽光パネル付き・省エネ住宅に住もう!(住宅関係)アンカー

アクション 暮らしのメリット
(8) 太陽光パネルの設置
  • 自宅に電源を持ち、余剰分は売電できる
  • 停電などの災害対策、電力費の高騰対策

(9) ZEH(ゼッチ)
 建替・新築時は、高断熱で、太陽光パネル付きのネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)

  • 健康、快適な住環境を享受できる(断熱効果で夏は涼しく、冬は熱が逃げにくい)
  • 光熱費の節約
(10) 省エネリフォーム
 窓や壁等の断熱リフォーム
((5)と同時実施で相乗効果)
  •  断熱性・気密性を高め、冷暖房費の節約
  •  遮音・防音効果の向上
  •  廊下や脱衣所の温度差をなくし、体への負担減
(11) 蓄電地(車載の蓄電池)・蓄エネ給湯機の導入・設置
  • 貯めた電気やエネルギーを有効活用し、光熱費の節約
  • 災害時の非常用電源に利用できる
(12) 暮らしに木を取り入れる
  • 木は調湿作用、一定の断熱性、転倒時の衝撃緩和等の特徴があり、快適な室内環境につながる
  • 木の使用は、植林や間伐等の森林の手入れにも貢献できる
(13) 分譲も賃貸も省エネ物件を選択
 間取りと立地に加え、省エネ性能の高さで住まい選択
  • 光熱費の節約ができる
  • 健康、快適な住環境を享受できる

(14) 働き方の工夫
 職住近接、テレワーク、オンライン会議、休日の分散、二地域居住・ワーケーション

  • 通勤・出張等による移動時間・費用の削減
  • 徒歩や自転車圏内なら、人との接触(密)を避けられる
  • 仕事や働き方の選択肢が多様化

 

3. CO2の少ない交通手段を選ぼう!(移動関係)アンカー

アクション 暮らしのメリット
(15) スマートムーブ
  •  徒歩、自転車・公共交通機関で移動
  •  エコドライブ(発進/急停車をしない等)の実施
  •  カーシェアリングの活用
  • 近い距離はできるだけ歩いたり自転車に乗るようにすると健康的な生活の促進(運動量の確保等)につながる
  • 徒歩・自転車利用で密を回避、交通渋滞の緩和
  • エコドライブで燃料代の節約、 同乗者が安心できる運転
  • カーシェアリングで、購入・維持費の節約
(16) ゼロカーボン・ドライブ
 再エネ・ゼロカーボン燃料とEV/FCV/PHEV
  • 静音性の向上、排気ガスが出ない
  • 蓄電池として、キャンプ時や災害時等に活用可能

 

4. 食ロスをなくそう!(食品関係)アンカー

アクション 暮らしのメリット
(17) 食事を食べ残さない
 適量サイズの注文ができるお店やメニューを選ぶ、それでも食べ残してしまった場合は持ち帰る
  • 適量の注文により食事代を節約できる
  • 食べ残しの持ち帰りが可能なら、他の食事に充てられる
(18) 食材の買い物や保存等での食品ロス削減の工夫
  •  食べ切れる量を買う
  •  工夫して保存する
  •  余剰食品はフードドライブの活用等によりフードバンク等に寄附する
  • 食費の節約(計画性のある買い物による節約)
  • 生ごみ処理の手間が減
  • 過食・飽食の抑制、暴飲暴食の回避による健康維持
  • フードバンク等への寄附は、生活困窮者支援にもつながる
(19) 旬の食材、地元の食材でつくった菜食を取り入れた健康な食生活
 食材のトレーサビリティ表示を意識して買う
 ※空輸等の流通経路ではないためCO2の抑制
  • 旬の食材は栄養価が高く、新鮮な状態
  • 食を通じて、季節や地域の気候風土を感じることができる
(20) 自宅でコンポスト
 生ごみをコンポスターや処理器で堆肥化
  • 生ごみ処理の手間が減
  • 作った堆肥を家庭菜園やガーデニングに活用できる

 

5.サステナブルなファッションを!( 衣類、ファッション関係)アンカー

アクション 暮らしのメリット
(21) 今持っている服を長く大切に着る
 適切なケアをする、洗濯表示を確認して扱う
  • 服飾費の節約
  • 使い慣れた服を長く使える、愛着がわく
  • 綺麗に管理することで、フリマ等に回すことができる
(22) 長く着られる服をじっくり選ぶ
 先のことを考えて買う
  • 服飾費の節約
  • 使い慣れた服を長く使える、愛着がわく
  • 綺麗に管理することで、フリマ等に回すことができる
(23) 環境に配慮した服を選ぶ
 作られ方を確認して買う、リサイクル・リユース素材を使った服を選ぶ
  • 地球温暖化対策抑制に取り組む企業への応援になる
  • 服のできるストーリーを知る楽しみも出てくる

 

6.3R(リデュース・リユース・リサイクル)( ごみ関係)アンカー

アクション 暮らしのメリット
(24) マイバッグ、マイボトル、マイ箸、マイストロー等を使う
  • 家庭ごみの減量
  • 自分好みのデザインや機能がある製品を使える
  • 海洋汚染などの環境負荷を軽減し、生態系を守ることで自分たちの生活をプラスチック汚染から守ることにつながる
(25) 修理や補修をする
 長く大切に使う
  • 新しいものを購入するコスト削減
  • こだわりや物を大切にする気持ちを表せる(自分らしいアレンジや親から子へ世代を越えて使うこともできる)
(26) フリマ・シェアリング
 フリマやシェアリング、サブスクリプション等のサービスを活用する
  • 購入・維持費用の節約
  • 自分にとっては不要な物でも必要とする他の人に使ってもらい、収入にもなる
(27) ごみの分別処理
 「分ければ資源」を実践する適正な分別、使用済製品・容器包装の回収協力
  • 家庭ごみの減量
  • 自治体のごみ処理の税金負担が減り、他のサービスが向上する

 

7.CO2の少ない製品・サービス等を選ぼう!(買い物・投資関係)アンカー

アクション 暮らしのメリット
(28) 脱炭素型の製品・サービスの選択           (環境配慮のマークが付いた商品)
  • ごみの分別が楽になる(ラベルレスのペットボトル等)
  • 市場への供給が増え、商品の多様化・価格低減につながる
  • 環境に配慮する企業を応援できる
(29) 個人のESG投資
 ゼロカーボン宣言・RE100宣言など地球温暖化への対策に取り組む企業の応援
  • 環境に配慮する企業の商品の購入や製品・サービスの利用、投資等により、環境に配慮する企業が増加し、脱炭素社会づくりとして還元される

 

8. 環境保全活動に積極的に参加しよう!(環境活動関係)アンカー

アクション 暮らしのメリット
(30) 植林やごみ拾い等の活動
 団体・個人による地球温暖化対策行動や地域の環境活動への参加・協力
  • 環境を大事にする気持ちを行動で表せる
  • ゼロカーボンアクションの取組を発信・シェアすることで取組の輪を広めることができる

 

関連リンク

・ゼロカーボンアクションをもっと知りたい・・・ →COOL CHOICE:ゼロカーボンアクション30新しいウィンドウで外部サイトを開きます(環境省HP)