公開日 2023年12月05日
更新日 2024年04月09日
年末年始は市役所など公的な機関が長期休暇に入ります。その期間中を狙って、悪質商法や詐欺などを行う事業所や犯罪者が電話をかけたり訪問したりする危険があります。
消費生活センターの過去の相談実績などから、この時期特に注意が必要な悪質商法の事例を紹介します。ここに紹介したものに限らず、契約には十分ご注意ください。
1 悪質な不用品回収業者によるトラブル
大掃除の季節になると「不要品を格安で回収します、処分します。」という事業者についてのトラブルが増加します。はじめは、安い金額を提示して、作業に入るときや荷物を積んだ後で、高額な金額を提示する手口が多いようです。廃棄物を処分するために必要な免許を持っていない業者が、集めた荷物を不法投棄する例もあります。しっかり信用できる事業者を選びましょう。
2 日中在宅している高齢者を狙った電話詐欺
年金支給日や年末年始など自宅で保管するお金が多くなる時期は、振り込め詐欺やアポ電詐欺(特殊詐欺)といった電話を使用した詐欺被害に遭う可能性が高くなります。
・「お金が至急必要」
・「お金を取りに行く」
といった電話がかかってきた際は、一度電話を切り、警察署または消費生活センターへ相談しましょう。
年末年始の時期の消費生活相談は「【電話】188」にお願いします。その時点で相談可能な最寄りの相談窓口につなぎますが、年末年始(12月29日~1月3日)は電話がつながりませんので、ご注意ください。
3 ゲームの課金やスマートフォンの使い方
年末年始などは、自宅で過ごす時間が多くなることから、スマートフォン等でゲームをする時間も増加する傾向にあります。スマホゲームでは、初めは無料でも途中から課金が必要になるものもあります。気づいたら課金の金額が多額になっていたというトラブルも発生しています。
大人はもちろんですが、お子さんは特に注意が必要です。長期休みにお子さんとスマホの使い方について見直しをしてみるのもおすすめです。
4 友達や知り合いからの「うまい話」に注意
年末年始など、人と会う機会が増えるこの時期は、身近な友人や知り合いからの投資や副業といった儲け話に注意が必要です。近年は、健康食品や美容商品などの物を用いたマルチ商法ではなく、稼げる方法を教えるといった物がない「モノなしマルチ」が増加しています。
・「人を紹介すれば報酬が入る」
・「月々⚫万円支払えば、儲かる方法を教えてもらえる」
・「すぐに元が取れるから消費者金融で借りればいい」
等と言われても安易に契約しないようにしましょう。
5 年末年始に実家等で消費者トラブルが起きていないかご確認ください。
一人暮らしの高齢者など、高齢者のみの世帯は、悪質な訪問販売などに狙われ、悪質商法の被害が起きやすいです。年末年始に帰省の際には、高齢者に多い消費者トラブルが起きていないか実家等の様子を確認しましょう。
高齢者に多い消費者トラブル帰省したら実家でトラブルが起きていないか確認を[PDF:659KB]
相談窓口
電話:048-560-6270
相談受付:月・火・水・金 午前10時~12時 午後1時~4時(年末年始・祝日等を除く)
・消費者ホットライン〈局番なし〉188 (土日祝日)
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