公開日 2025年12月03日
更新日 2025年12月03日
国登録有形文化財(建造物)とは
国の文化財登録制度は、文化財保護の制度の一つです。届出制という緩やかな規制により建造物の保存を図り、活用を促すために平成8年度から施行された制度です。登録文化財の基準として、築後50年を経過している建造物で、(1)国土の歴史的景観に寄与しているもの、(2)造形の規範となっているもの、(3)再現することが容易でないもの、といった基準を満たす建造物が対象となります。
登録を御検討の方は郷土資料館までご連絡ください。
冨田家住宅離れ(羽生市南3丁目8-12)
令和7年11月17日付で、市内に所在する「冨田家住宅離れ」が国登録有形文化財(建造物)に登録されました。
「冨田家住宅離れ」は羽生市の中心部に位置し、冨田染物店2代目(冨田染工場初代)である冨田辰蔵氏によって接客を行う「離れ」として昭和27年(1952)に建てられました。建物は木造2階建てで東西に長く、南に広く面しており、各階に3間の座敷、合計6間の座敷があります。2階中座敷の窓は、蔓巻枝(つるまきえだ)で菱組にするなど全体に凝ったつくりが特徴です。屋根は切妻造(きりづまづくり)で桟瓦葺(さんかわらぶき)です。玄関は南面東寄りに入母屋造(いりもやづくり)の玄関が張り出しています、西側は階段室などを増築しています。

正面 2階奥座敷、中座敷
冨田家住宅離れの見どころ

蔓巻枝で菱組にした窓(2階中座敷)

廊下の桁行の丸太(窓側)は継ぎ手なしで、長さ13mを超える丸太を使用(左:1階、右:2階)
写真提供:一般社団法人とみ田や
冨田家住宅離れの活用
「冨田家住宅離れ」は私有地にあり、普段は公開しておりませんが、公開日を設定し、一般公開しています。一般公開の他にも建物のレンタルスペースの提供やイベントも行っています。詳しくは建物を運営している一般社団法人とみ田やのインスタグラム(外部サイトに移動します)をご覧ください。
